Overview
概要
Chapter05
ゲームクリエイター
という進路選択
5-1
ゲーム業界の就業実態(全体)
ゲーム業界の規模やそこで働く人の職種・その内容が、少しわかってきたでしょうか?
最後に、実際にゲーム業界で働きたい皆さんの参考として、ゲーム業界の就業実態を紹介します。
「CESAゲーム産業レポート2025」ではCESAの会員企業を対象に行ったアンケート「2025CESA会員企業調査」の結果やその他の情報が掲載されています。
その中では、国内ゲーム産業相就業人口は約20万人、ゲーム業界の給与は平均年収723万円、初任給(月平均)25.9万円とされました。
皆さんの想像よりも就業人口や給与は高いでしょうか?低いでしょうか?
国内ゲーム産業総就業人口は約20万人と推定
「ゲーム基幹企業」は5.8万人〜8.3万人
ゲーム関連産業の総就業人口

ゲーム業界の給与は他業界より高水準

ゲーム会社の特徴的な福利厚生(会員企業の事例) ※企業名五十音順
・アールフォース・エンターテインメント
リラクゼーションスペースあり。ゲーム機や各種ゲームソフトも貸出可能。
・カプコン
育児支援のため、月極保育・一時保育のほか、幼稚園児・小学生のアフタースクールやゲームクリエイターによる体験授業も実施する事業所内保育所「カプコン塾」を設置。
・コーエーテクモゲームス
独身寮(14 物件414 部屋)、社宅(3 棟30 部屋)を用意。また出産祝い金として、第一子10 万円、第二子20 万円、第三子以降200 万円が支給される。
・サクセス
エンタメ補助 : 感性を磨くことを目的に、ミュージカル、美術館などを利用した際の費用を一部負担。
・シフォン
エンタメ手当 : サブスクなどの費用を会社が一部負担。畳&こたつ部屋 : こたつに入りながら、スーパーファミコン、NINTENDO 64 などの懐かしゲームを遊べる。
・ロジカルビート
ゲーム手当 : ゲームソフトを購入した費用の一部を補助する手当。スタッフ同士のコミュニケーションの活性化や技術研究のために導入。
5-2
ゲーム業界の就業実態(働き方)
同アンケートの回答者の勤務形態としては「始・終業時間が一定している通常の勤務時間制度」が31.6%、「フレックスタイム制度」が40.6%、「裁量労働制」が18.4%。また、これら3つの勤務形態が全体の9割を占めています。
なお、2022年の結果と比較すると「フレックスタイム制度」の割合が増加する一方で、「裁量労働制」の減少が見てとれる内容となりました。

一般的なお仕事の場合、何時から業務を開始して何時に終了するのかが、決まっています。
それに対し、「裁量労働制」とは、実際の勤務時間に関わらず、あらかじめ決められた時間分を勤務したとみなす制度をいいます。働き方を各自の裁量に大きく委ねる場合に採用される働き方です。
また「フレックスタイム制度」とは、業務を開始する時間または終了する時間を各自で調整することができる制度をいいます。多くの場合、「コアタイム」と呼ばれる「この時間は必ず勤務してくださいね」という時間帯が決められていますが、それ以外は各自で調整が可能になります。
5-3
ゲーム業界への進路(最終学歴)
引き続き同アンケートを見ていきますと、回答者の最終学歴としては、「大学卒業」が最も多く41.0%、次いで、「専門学校卒業」が33.2%、「大学院修士課程修了」が15.2%となり、これらを合わせると全体の9割近い、89.4%となっています。

また、最終学歴の学問系統をみると、「芸術工学・メディアサイエンス・ゲーム・エンターテインメントテクノロジー系」が最も多く32.4%、次いで「電気・電子・通信・情報工学系」が23.0%、人文学のうち「美術・表現・音楽・デザイン系」が12.7%を占めており、三者を合わせると68.1%となります。

ゲーム制作にはゲームエンジンや関連ツールなどの特定技術も必要ですが、数学・物理といった基本的な理系知識、チームメンバーとのコミュニケーション能力など多様な力が必要になりますが、進学先として「ここなら正解」という選択肢はありません。皆さんが目指す職種と学びたいことを踏まえて、適切な進学先や学問系統を選びたいですね。